外耳道真菌症とは
外耳道にカビ(真菌)が感染して炎症を起こす病気です。
外耳道の皮膚は薄くて刺激に対し非常に敏感なため、乱暴な耳掃除をする癖があって、しょっちゅう小さな傷を作っていたり、慢性の刺激による外耳道の皮膚からの分泌物や、耳の手術後で慢性的な炎症のせいで外耳道内が湿っている状態の時に起こりやすくなります。
またカビ(真菌)は湿気のある環境で育つので、汗のかきやすい夏場などに起こりやすいです。
外耳道真菌症の症状
主たる症状としては以下のようなものがあります。
耳のかゆみ
耳の痛み
耳だれ
耳がこもっているような感じ
耳の中から黄色、黒、白などの菌糸のような耳垢が出る
外耳道が腫れる
耳の中から黄色、黒、白などの菌糸のような耳垢が出る
外耳道に充血が見られる
酒粕のような耳垢
治療
カビの種類を検査で特定した後、外耳道の掃除・消炎、外耳道を洗浄し、抗真菌剤の塗布や展示をします。
かゆみが強い場合は、抗アレルギー薬の内服を併用していただき、重症の場合は抗真菌薬を内服していただくこともあります。
また、外耳道真菌症はカビ(真菌)が原因ですので、治療には長期間(1ヶ月~数カ月)の通院が必要になります。
症状が治まったからと短期間で通院を辞めてしまうと再発してしまいますので、医師の指示を守って通院・治療を続けてください。