毎年スギ花粉の時期が憂鬱だ・・・
辛いくしゃみや鼻水、鼻づまりを何とかしたい・・・
スギ花粉シーズンも楽に過ごしたい・・・
日本では4人に1人がスギ花粉症であると言われており、とても多くの方が悩んでいます。
このページを見ている皆様も“花粉症を何とかする方法はないのか？”と思っているのではないのでしょうか？
そんな皆様へ、このページではスギ花粉症の根本治療について解説していきます。
【目次】
・花粉症の根本治療 舌下免疫療法とは？
・舌下免疫療法で期待できる効果
・対象となる方～このような方にお勧め！～
・舌下免疫療法の流れ
・治療にかかる費用
・舌下免疫療法の注意点
花粉症の根本治療 舌下免疫療法とは？
舌下免疫療法とは、定期的に錠剤を舌の下に少量投与することで、アレルゲン（アレルギーの原因物質）を体内に吸収させ、だんだんと身体に慣れさせることで、花粉症の根本治療を目指す治療です。
今までは、飲み薬やスプレーで抑えるしかなかった花粉症に対して、実は根本治療を目指すという選択肢があります！
舌下免疫療法で期待できる効果
従来のお薬は、花粉症の症状を抑えるものですが、舌下免疫治療は症状を抑える治療ではありません。
分かりやすくいえば、「アレルギー原因物質（アレルゲン）に体を慣らしていく」、根本治療を目指した治療です。
花粉症の症状が一気に治るというよりは、徐々に症状が薄らいでいくという感覚に近いです。
※治療効果は個人差があり、治療開始から1年以内は効果が実感できない可能性もあります。
対象となる方～このような方にお勧め！～
小学生以上～ご高齢の方も治療可能です
スギ花粉症を根本的に治療していきたい方
受験や就職を控えているが、花粉症のせいで勉強や準備に集中できない方
春の時期に花見やレジャーを楽しみたい方
舌下免疫療法の流れ
当院で実施している舌下免疫療法は、スギ花粉が対象になります。
そのため、花粉症の症状で受診された方も、まずは血液検査によってアレルギーを明らかにする必要があります。
具体的な治療法
シダキュア（錠剤）
錠剤を舌の裏に置き、1分程度そのままにします。その後にそれを飲み込みます。
※シダキュアは2018年6月から処方が開始された新しい舌下免疫療法です。
これを１日１回、ご自宅で２～５年ほど続けていきます。 初めのうちは大量に投与してしまうと、副作用が出る可能性があるので、徐々に量を増やしていくようにします。おおよそ1ヶ月をかけて、花粉症に対する抗体ができるであろう規定の量まで増やしていきます。
シダキュアとは
スギ花粉の舌下免疫療法は以前「シダトレン」という液体のお薬でした。シダキュアとはそのタブレット版で、現在はシダキュアのみ処方しております。
2018年6月に新しく処方が開始されました。
シダキュアのメリットをご紹介いたします。
①持ち運びが便利になりました！
液体タイプの「シダトレン」は冷蔵保存が必要でしたが、
「シダキュア」は錠剤ですので、旅行や出張の際にも気軽に持ち運べます。
②小さいお子様・ご高齢の方にも処方が可能になりました！
「シダトレン」は12歳未満のお子様や65歳以上の方には処方できないことが最大のデメリットでしたが、 「シダキュア」は小学生以上～ご高齢の方でも治療を行うことができます！
そのため、中学受験に向けて花粉症を治したいお子様や、お子様と一緒に治療したいという親御さんへもお勧めです！
また、今「シダトレン」で治療している方も、途中から「シダキュア」に変更することも可能です。
治療にかかる費用
費用は保険が適用されます。
1ヶ月（28日）の費用は以下の通りです。
シダキュア（3割負担）：約3360円
1日あたり約80～120円と考えると、
費用面のハードルは低く感じられるのではないでしょうか？
舌下免疫療法の注意点
舌下部の炎症（口内炎）、のどのかゆみ、耳のかゆみなどが副作用として考えられます。重篤な副作用として、アナフィラキシーと呼ばれるじんましん、呼吸困難、意識混濁などを伴うものが知られていますが、発症する率は非常に低く、2万人に1人（0.005%）程度と言われています。
※緊急時には連携病院を紹介します。
