Bスポット療法の対象となる症状
Bスポット療法は、上咽頭の炎症に対し薬液を直接塗ることにより、
痛みなど、のどの症状の改善が期待できます。
また、Bスポット療法は、処置をする喉以外の疾患にも効果のあるケースもあり、
喉以外の部位に起こっている症状の原因が上咽頭の炎症にある場合もあるのです。
効果が期待できる症状には下記のようなものがあります。
・のどからくる風邪
・アレルギー性鼻炎
・頭痛を伴う肩こり
・後鼻漏
・片頭痛
・耳管機能障害(耳管開放症・耳管狭窄症)
・IgA腎症
・コロナ後遺症
上記の症状以外にもめまいや耳鳴、掌蹠膿疱症などにも効果があるという報告があります。
実施している医院がまだ多くないこの治療ですが、当院は約40年、この治療を行ってまいりました。
Bスポット療法とは
Bスポット療法とは、上咽頭という部位に、塩化亜鉛というお薬を塗る治療です。
上咽頭は、鼻の奥の口蓋垂(のどちんこ)の後ろに位置しています。
人間は息をするたびに吸った空気がこの上咽頭を通過するため、
上咽頭は空気中のほこりやウイルス、細菌がたまりやすいため、
炎症を起こしやすい部位なのです。
そのため、インフルエンザの検査は鼻から綿棒を入れて、
この上咽頭から検体をとって検査します。
風邪の引き初めに喉が少し痛いと感じたら、
上咽頭がはれていることは少なくありません。
ご希望の方は特別な予約は必要ございません。通常通り、順番予約を行っていただき受診してください。
Bスポット療法の注意点
・高血圧の方は実施できません。
・痛みのある治療で、上咽頭の炎症が強い方ほど治療後にヒリヒリ感があり、翌朝まで痰に血が混じることがありますが、心配ありません。上咽頭の炎症が強い方は、一定期間継続して治療することをお勧めします。上咽頭の炎症が改善するにつれて痛みも少なくなっていきます。
・処置後1時間くらいは、鼻水に血が混じったり、痰が増えることがありますが、問題ありませんので、心配なさらないでください。
・ときどき治療後に、頭が痛くなったり、アトピー性皮膚炎などの症状が一時的に悪くなることがありますが、問題ありません。
・Bスポット療法は、あくまでメインの治療を補助するものです。疾患のメイン治療を継続しながら並行してBスポット療法を行うのが良いでしょう。