舌下免疫療法とは？
アレルギー性鼻炎とは？
アレルギー性鼻炎とは、体内に入ってきた、もともと害がないはずの物質に対して、体調が悪いわけでもないのに、例えばくしゃみ、水っぽい鼻水、目のかゆさが止まらない症状のことをいいます。
アレルギー性鼻炎には、1年中症状が出る通年性と、季節によって変わる症状が出る季節性があります。
症状が出る可能性が1年中あるものには、たとえばハウスダストがあります。家に住みついているダニの死がいやそのフンなどが原因です。
季節で変わるものでは、1番分かりやすいのがスギ花粉です。くしゃみ、鼻水、鼻づまりが起き、さらに目のかゆみも起こる人もいます。皆様の周囲でも春になると、いつも鼻水をかんでいる人を見たことがあると思います。
アレルギー性鼻炎は、からだの中の、特殊な反応が原因です。からだに害のない物質だとしても、繰り返し繰り返しふれ合うことで、それを避けるためのからだの構造が成されていきます。その結果起きるのが、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどなのです。
アレルギー性鼻炎の治療方法
ひとたび起きてしまうとなかなか完治するのが難しいのがアレルギー性鼻炎で、これには様々な治療法があります。
抗ヒスタミン剤
アレルギー反応が起こっている時、からだの中ではヒスタミンと呼ばれる物質が大量に分泌されます。普段から体内にヒスタミンという物質はあるのですが、それが過剰に分泌されてしまうとかゆみや、くしゃみなどの症状が起きるのです。ヒスタミンの過剰分泌で出る鼻水やくしゃみなどの症状を抑えるのが抗ヒスタミン剤です。
症状そのものにダイレクトに作用するので即効性があります。しかし、その分眠気などの副作用が出るものもあります。
抗アレルギー薬
この薬は、ヒスタミンが過剰に分泌されることを防ぐ薬です。そうすることで、ますアレルギー症状が出るタイミングを遅くします。また、ヒスタミンが分泌されるよう量も減るので、症状が出たとしてもそれほど重くならずに済みます。副作用もあまり起こらないのが特徴です。花粉症予防薬として飲む場合も多くあります。
ステロイド剤（副腎皮質ホルモン剤）
ステロイド剤は、もともと体で作られているホルモンに代わり、人工的なホルモンとしてからだに作用する薬です。この種類の薬は飲みすぎるとからだに悪い影響を与えます。その理由として、ステロイド剤の投与によって、からだからホルモンを分泌していないにもかかわらず、脳がホルモンを出していると勘違いをして、次第にからだからホルモンが分泌されなくなってしまうためです。ですので、薬の飲みすぎには注意が必要です。
薬を飲む治療の他には、最近話題になっている舌下免疫療法という治療法があります。2014年に保険治療適用されました。 また、毎回診療の終わりに受けてもらうネブライザーは、患部にダイレクトに薬を当てることができるので、薬の量が少なくても高い効果が望めます。
これまで全く症状が出なかった方でも突然アレルギー症状を起こす場合もあります。慢性的にアレルギー性鼻炎を起こしている方はもちろんですが、何となく鼻がむずむずしている方は病院で診てもらうようにしてください。
